• 大分県津久見市にある真宗大谷派の寺院です。

法話を聞く会 13

2020年8月28日13時より法話を聞く会で見ました。

ライブ配信2022年6月25日【三条別院公開講座 】
講師 中島 岳志 氏 (東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)
◆講題 「利他と他力」
◆日時 2022年6月25日(土)14:00~16:30
◆会場 三条別院本堂

中島 岳志 氏「利他と他力」

「利他と他力」中島 岳志 氏

コロナと利他

・マスクの着用
・他者にうつさないために
 →エッセンシャル・ワーカー
・医療従事者への感謝
・クラウド・ファンディング
・寄付

東京工業大学・未来の人類研究センター

・2020年2月発足
・「利他プロジェクト」

自己責任論と小さな政府

・構造改革
・官から民へ

・規制緩和
 →「小さすぎる政府」に
・自己責任論
 →生活保護バッシング

イラク人質事件(2004年)

・イラク戦争(2003年-)
・自衛隊の派兵
・武装勢力による外国人の誘拐・監禁
・イギリス人やイタリア人と共に、日本人3名も誘拐
・政治家から「自己責任論」

タイ・洞窟遭難事件(2018年)

・地元サッカーチームのコーチ1人と少年12人
・雨季で水位が上昇
 →出ることが出来なくなる
・救出過程でダイバーが死亡
・洞窟内の水を排出
 →樹木の根枯れ、畑に被害
 ※救出後、歓待

「その人であった可能性」

・『歎異抄』13章
・「さるべき業縁のもよおせば、いかなるふるまいもすべし」
・「あなただって今とは違う境遇に置かれたら、判断を間違うことがあるのでは?」

九鬼周造『偶然性の問題』
存在の被贈与性

・今の自分であることの偶然性
・「原始偶然」
 →「偶然性にあって、存在は無に直面している」
 →「(私たちは)否定を含んだ存在、無いことのできる存在」
・私が生まれたことは、私の意志ではない
・私の存在は、私の意志の外部によって規定されている
・私の生は与えられたもの
 ⇒自己責任論の限界

与格という文法

・インドのヒンディー語
 ・主格(~は)と与格(~に)
・「私は嬉しい」
 →「私に嬉しさが留まっている」
・「あなたを愛している」
 →「私にあなたへの愛がやって来て留まっている」
 ※行為が意志の外部に規程されているとき、与格を用いる

言葉はどこからやって来るのか?

・「ヒンディー語、できるの?」
 →与格を用いる
・言葉は私にやって来る
・「神」という源泉
・私という器
・主格と意志への懐疑

西田幾多郎「場所の論理」

・「主語的論理」から「述語的論理」へ
・陶工の心得
   ・ろくろの前では「計らい」を捨てる
  ・「仕事が仕事をする」
  ・美はやってくる
 ※「絶対無の場所」

柳宗悦の「民芸」

・職人の世界
・「美しく作ろう」という「計らい」の超克
・無名性
・「用の美」
・「自ずから現れる美」=「他力の働き」

土井善晴の「一汁一菜」

・「家庭料理は民芸や」
・美味しいものを作るのではない。美味しさはやって来るもの。
・料理に、人間の計らいが現れてはならない。盛り付けた瞬間に、作者が皿の上から消えなければならない
・「一汁一菜は「南無阿弥陀仏」だと思うんです。(中略)味噌汁は、それこそ仏さんの掌に乗っているようなもので、人間の力でおいしくもまずくもできません」(釋徹宗との対談『Fole』2020年10月号)