私たちが暮らす地域が、戦場になることを想像したこと がありますか。
地域紛争と呼ばれる「戦争」や次の戦争の準備のための 演習が、今も地球上の各所で続いています。利害の不一致や 意見の対立を武力で解決しようとするのが戦争です。
沖縄戦で、僅か9カ月で命を亡くした和子さんの母・安里要江さんは「軍隊は住民を 守らない」と話をされています。どういうことでしょうか。
沖縄戦は、日本国内で起きた最大で最後の地上戦でした。軍人よりも住民が多く亡く なりました。なぜ沖縄の住民は守られなかったのでしょうか。
77年前の沖縄戦で実際に起きた悲惨な出来事は、自分の国や故郷では普通の良き 父や兄などであった人が引き起こしたものです。亡くなった和子さんと司令官であった牛島 満の二人の人生から戦場の現実を考えてみたいと思います。
戦争を起こすのは人間です。止めることができるのも私たち人間です。